上海に戻った8/14から7日間、指定のホテルでの隔離生活が始まりました。
部屋はこんな感じですが、接触の機会を減らす為に、7日間タオルやシーツの交換はありませんでした。
料金は三食付きで一泊350元(約5,250円)。
ご飯は部屋の前に置いてノックで教えてくれます。
メニューはあまり多くないようで、同じ食事が何度も出ました。
そしておかずは茶色い。もちろん美味しいものもあるのですが、毎回茶色だとすぐに飽きてしまいました。
そして、途中からは必ず付いてくる丸ごとフルーツ。ナイフもないのにどうやって食べるのって感じでしたが、皮は農薬がありそうなので何とか半分に割って内側から食べました。
事前に聞いてた話では毎日水が補充されるはずだったのですが、水の補充は無く自分でデリバリーを注文してとのことでした。
チェックインでもらった説明を翻訳すると、コーヒーはOKだったので注文したのですが、受付には届いたはずなのに夜まで待っても届かない。。。
翌日も同じように注文したのですが、やっぱり届かない。おかしいなと思っていたらフロントから電話が掛かってきて『ノーコーヒー』って言われました。
よく確認したら完全密閉された物しか提供できないらしく、ペットボトルとかでないとNGみたいです。
まだチェックアウトまで6日もあるので、通販でコーラを大量買いしました。
が、いつもなら当日 or 翌日に届く上海で、なかなか発送されない店を選んでしまうという失敗!
このままでは水が尽きてしまうので、急いでファミリーマートのデリバリーで飲み物大量買い。
これでしばらくは安心です。
ゴミは部屋の前に置いておく(ドアは自由に開けられます)と処理してくれるのですが、ある日ゴミを出していると裏で[バダム]っと音がします。
振り返ると閉まっているドア。
開けようとしても開かないドア。
『あっ、そっか、オートロックか』と思いガチャガチャしても開かないドア。
『そういえばカギってもらってなかったな~』とか『ピンポン押したら。。。 あっ、中に誰もいないか』とか、一瞬の間に様々なことを考えました。
締め出された現実に気づきたくなくて。
でも、冷静に考えるとやっぱり締め出されている(笑)
そして周りを見てももちろん誰もいない。ウロウロして怒られてもイヤなので、まずは天井にある監視カメラに手を振ってみました。
。。。が、誰も来ない。
これはもう行くしかないのかなと覚悟を決めて、はだしのままエレベーターで一階に。
受付の防護服の三人に近づくと、明らかにビックリしてこっちを見てる。『脱走してきやがった!』って感じで。
中国語で色々聞かれましたが、全然分からないので英語で質問すると、お兄さんがスマホ翻訳で英語の質問を見せてくれます。
そこには『なぜSNSで連絡してこないのですか?(質問等はSNSで聞く決まりです)』と。
英語で返事してもお兄さんは『???』でお互い困った感じに。
お兄さんはかなりためらってましたが、覚悟を決めて私にスマホを渡してくれました。接触はしないようにって言われているんでしょうね。
借りたスマホで『ドアのカギが必要です』って翻訳したら、ビックリしたお兄さんは『決まりでカギは渡せません』って回答。自由に出入りしたいからカギちょうだいって言われたと思ったんでしょうね。
もう一度スマホを借りて『ドアが閉まっちゃいました』って翻訳したら状況が把握できたようで、受付からマスターキーを持ってきてくれて、一緒に部屋まで行きました。
部屋の前で『このゴミ出したらドア閉まった』というのをジェスチャーで説明すると、お兄さんはハイハイって感じでドアを開けて『バイバイ』って帰って行きました。
途中で出たので7日間隔離がリセットされないかと心配しましたが、延長はありませんでした。
そんな感じで平穏を取り戻したのですが、
忘れた頃に届く大量のコーラ。。。
残り三日しか無かったので数本しか飲めず、重いので荷物には入れずに置いてきちゃいました。もったいない。
そんな感じでなかなか貴重な経験をさせてもらいましたが、今日で後半の7日間自宅隔離も終了しますので、ようやく自由に外出できるようになりそうです。